第5章 マスコミの効果
第1節 情報の伝達
情報伝達のための手法としてマスコミニケーションという言葉があるが、情報を多くの人に伝えるにはご存じのように多大なコストがかかる。
例えば自分の主宰するパーティーに人を呼びたいと考えた場合、電話で連絡すると一人に最低10円程度の費用がかかる。念押しのために時間を食うと電話代も自分の時間も取られる。これを情報伝達のための媒体コストと呼び、効率のいい広告宣伝を考えるときには避けられない要素である。
今年Joy Projectは非常に多くの方々にJOY−VANの存在を知つていただいた。正式なカウントはできていないが、ご支援いただいた予算を媒体コストとして換算すると、たぶん一人あたりのコストは非常にリーズナブルであった。
Joy Projectはスタート当初から、この伝達するためのコストについては神経を使ってきた。限られた予算の中でJoy Projectの活動を如何に幅広く当事者に伝達するかを考え、今回の周知活動にはパブリシティの手法を計画的に導入した。
パブリシティは広報とも呼び、広告宣伝とは一線を画す手法でJoy Projectのように物を販売することのない事業の場合、都合のいい手法でもある。
まずパプリシティである以上、必ず各媒体に掲載されるかどうかは全く保障はない。しかし媒体がどうしても取材したいと思う素材であれば、取材をしていただける可能性は高い。私達には『JOY−VAN』という実に新鮮な素材があり、この活用次第では高い効果があると考え。全国キャラバンをべースとしたパブリシティ活用でマスコミ対策を立てた。
経験的に言うと、取材には媒体順序といわれるようなものがあるようで、まず最初に情報をパブリシティのネタとして業界の専門誌と一般新聞などへ流すと、1番早く反応してくれるのは新聞、テレビのニュース枠、次に週刊誌とラジオそしてテレビの特集枠、最後に来るのが月刊誌。そして再び専門誌の特集枠へとサイクルしていく。
Joy Projectの場合もこのような流れになるように情報を福祉関係の専門家的な人に個人的に流すことを最初に計画した。また充分に個人的な仕込み情報を流しきったところで、総合的な記者発表の場を設けてJOY−VANの全てを見せていった。
一番大事なJOY−VANとJoy Projectの思想の革新性がニュースの中心であることを情報化して、一定レベルで事務局から機会あるごとに発信し続けた。
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